Hans J. Wegner (1914 – 2007)500種類以上の椅子をデザイン

今月は北欧の巨匠デザイナーの特集です。
ハンス・J・ウェグナー
13歳から家具職人の下で修行を始め、17歳の時に指物師のマイスターの資格を取得、。国立産業研究所に通う。23歳の時コペンハーゲン美術工芸学校に入学。家具設計を専攻。ボーエ・モーエンセンと知り合う。卒業後、アルネ・ヤコブセンの事務所に勤務。その後、コペンハーゲン美術工芸学校で教鞭を執りFDBモブラー(デンマーク生活協同組合連合会)のために家具デザインを行った。1943年にデザインした『チャイニーズ・チェア』中国明の時代の椅子を改良重ね完成した代表作。

TheChair
PP501 The Chair by PP MØBLER

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CH24 Y-Chair by Carl Hansen & Søn

Arne Jacobsen(1902 – 1971) 機能性を追求した結果として生まれたシンプルモダンなプロダクト

アルネ・ヤコブセン
デンマーク王立芸術アカデミーを卒業後、円をモチーフにモダニズムの形式をとった「未来の家」の発表。「ベルビュー・ビーチ」の大規模なリゾート計画を手がける。1950年フリッツハンセン社とともに家具デザインを開始し、アントチェアをはじめセブンチェア、スワンチェアなど、数々の傑作を作りあげる。「美しいものを作るのではなく、必要とされているものを作る」生み出すプロダクト全てが計算し尽くされており世界中で高い評価を受けている。

AntChair
Ant Chair by Hisakaz

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Series 7 Chair by Fritz Hansen

Børge Mogensent(1914- 1980 )丈夫で、美しく、座り心地がよく、手頃な価格

ボーエ・モーエンセン
1934年に家具マイスターの資格を得て、家具職人としてスタート。コペンハーゲン芸術工芸学校家具科、王立芸術アカデミー家具科に在籍し家具デザインを学ぶ。デンマーク近代家具デザインの確立者であるコーレ・クリント、モーエンス・コッホに師事。王立芸術アカデミーにて教鞭を執る。1942年からはFDBモブラー(デンマーク生活協同組合連合会)家具部門に主任として勤務。シェーカー様式の椅子をアレンジした「J-39」を発表。ウェグナー共作で「スポーツバックソファ」発表。
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J-39 by Fredericia Furniture

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J-49 by FDB

Kaare Klint(1888- 1980)モダニズムに対する人間的なアプローチ

コーア・クリント
フレデリックバーグ工科学校でペンキ職人として鍛えられたクリントはコペンハーゲンの技術学校で父親であり建築家のジェンセン・クリントとカール・ピーターセンの元で建築学を学ぶ。1914年にピーターセン がファーボー美術館のための設備デザインを手伝ってもらおうとクリントを招き、18世紀の伝統的な椅子の形を参照し、「ファーボーチェア」を共同でデザイン。1933年折りたたみ椅子「サファリ」は英国陸軍のための椅子です。

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Faaborg Chair by Carl Hansen & Søn

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Safari Chair by Carl Hansen & Søn

Poul Kjærholm(1929 – 1980 )シャープで直線的な作品

ポール・ケアホルム
デンマークのオスターヴゥロー出身。7歳の時、家族と共にヤーイングに移住。画家を目指していたが、祖父の勧めにより家具職人グロンベックに弟子入り。1955年「PK-22」を発売。金属製の脚部分の上に皮・籐の座面が載った椅子で、バルセロナチェアからの強い影響が伺える。1956年ラングステッドに自邸建設。妻のハンナ設計で、ケアホルムは自邸のための家具のデザインを始める。「PK-38」「PK-54」「PK-9」「Pk-1」など10種類の家具である。

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PK-22 by Fritz Hansen

Finn Juhl(1912 – 1989)世界で最も美しい肘をもつ椅子

フィン・ユール
デンマーク王立芸術アカデミーで学び、在学中に当時最先端の建築家ウィルヘルム・ラオリッツェンの下で仕事をした後、1945年に独立する。動物をモチーフにした彫刻的・有機的なフォルムの造形美は家具に留まらない芸術的な美しさがある。名匠ニールス・ヴォッダーと出会いが、代表作「Easy Chair No.45」を皮切りに数多くの名作を世に送りだす。彫刻的形態と造形感覚ディテールの美しさで“家具の彫刻家”といわれている。

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Chieftains Chair by House of Finn Juhl

Alvar Aalto(1898 – 1976 )モダニズムに対する人間的なアプローチ

アルバ・アアルト
フィンランドが生んだ20世紀を代表する世界的な建築家、都市計画家、デザイナー。その活動は建築から家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画までと多岐に渡る。1920年代から曲げ木の開発に取り組み、「L−レッグ」という曲げ木の技術を完成させた。ラメラという数ミリにカットしたバーチ材の長い板を、木目が同じ方向になるように重ね合わせ、加圧して曲げる。スツール60は代表作。

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Stool 60 by artel   Chair 68 by artel

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Armchair 41 PAIMIO by artek

まだまだあるデンマークの定番

Niels O.Moeller(1920- 1982 )
職人の生み出すぬくもりと最端技術
ニールス・O・モラー
1944年には自らの制作工場を持つ、デザイナー兼プロデューサー。デンマーク家具製作協会賞を受賞。伝統的手仕事と工業的合理性を調和させたデザインで知られる。デザイナーであり、家具職人でもある。機械と職人の両者が調和した良質の家具を作り続け、時代にとらわれない普遍性を持ち、デザインの美しさで評価を受ける。

Niels
Model No.71 Dining Chair by J.L. mollers

Ib Kofod-Larsen(1921 – 2003 )
背から繋がる肘が特徴
イブ・コフォード・ラーセン
家具デザイナーとして多くの量産家具およびキャビネットメーカーの製作家具のデザインを数多く手掛けた。彼の名を後世に残すこととなった名作「エリザベスチェア」や「IL-10イージーチェア」などが代表作です。

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Elizabeth Chair   IL-10 Eazy Chasir