ミラノデザインウィーク2025、会場La Pelotaにて、
HERMÈSが新たな空間演出を発表しました。
手がけたのは、エルメス ホームコレクションのアーティスティック・ディレクター、シャルロット・マコー・ペレルマンとアレクシィ・ファブリ。
そこにあるのは、無色に近い白に包まれた箱たち。
宙に浮かび、そこから広がる光のオーラが床に色の軌跡を描きます。
オブジェが姿を見せるのは、その「気配」から——
感情のように、光のように現れるのです。
花瓶 色彩と透明さ
吹きガラス、ケーシング、レイヤリング、フュージング…これらは、新しいホームコレクションの花瓶、ジャグ、ボックスに命を吹き込むさまざまなガラス職人の技の探求です。使用される技法により色と透明度が異なり、各ピースが唯一無二の存在感を放ちます。
サイドテーブル《ピヴォット・ドゥ・エルメス》
いわば綱渡りの名手に捧げる小さなテーブル。デザイナーのトマス・アロンソは絶妙なバランスを追い求め、素材とアイディアの間を軽やかに行き来し、相反する要素を巧みに組み合わせました。直線的な四角いテーブルベースにはラッカー仕上げのガラスの色が集合し、まるで色相環(カラーホイール)の図のようです。その上には、日本の伝統的な木工技術である「曲木」を利用した杉材のラウンドテーブルが。軸をあえて中心からずらしてあり、思いがけない動きを空間にもたらします。
テーブルウェア《エルメス・アン・コントルポワン》
柔らかで明るい色合いのフリーズ模様が縁を彩る、カオリン白磁の新作テーブルウェアコレクション。幾何学的なモチーフを水彩で描いた独創的なデザインは、アーティスト、ナイジェル・ピークによるもの。音楽のように流れる旋律と反復するリズムが誘うグラフィカルな世界とともに、自由に組み合わせを楽しめる33種のテーブルウェアからなるコレクションが、食卓に彩りを与えます。