日本も漸く若手デザイナーが活躍する時代がやってきた。天童木工から「成熟と自由の証」と題して清水慶太氏デザインのSouve Collectionの家具が発表され話題となっている。Souveとは英語のsouvenir贈り物、お土産という意味から生まれた造語。思い入れ、こだわりが共存する物体。体にフィットするラインの作りでXに交わる点が重心になっている。
Souve Collection by Keita Shimizu
CONDE HOUSEでは吉野利幸氏がデザインのフルカバーリングの椅子。アールやエッジに計算された美しさを求める。「体を預け終わるまでのストーリーをどう描くかが、椅子の在り方」との考えから、座り始めのやわらかさ、体の重みが吸収される感覚、人の体に沿う形状の背でしっかり支えられる安心感と、「過程を味わう」ことをイメージして設計しました。
Moov Dining by Toshiyuki Yoshino
arflex Japanから倉本仁氏デザインのチェアJKの登場です。伝統的なチェアのモチーフを再解釈し、現代的に仕上げたモデル。端正に仕上げられた優しい曲線と適度にせり出したアームが、身体に心地よく寄り添います。ごく簡易なカバーリング方式を採用し、レザーも着脱可能。日々の生活のクオリティを、さりげなく高めてくれる存在のチェアです。
JK by Jin Kuramoto
大阪で業務用家具の先駆者的存在の丸二金属製作所のプロシードのカタログが新しくなりました。ASTYはモールドウレタンが可能にする3次元の滑らかな変化を楽しむハイクラスチェア。また脚部分が木製のFORMAL身体を包み込む馬蹄型の上品なフォルムとスクエア型の脚を微妙なバランスで融合させ、どんなシーンにも自然と溶け込みます。
ASTY
今年サローネに初出展した宮崎椅子製作所。小泉誠、村沢一晃などのデザイナーでブランドのイメージがアップ。5年ほど前からはイタリア在住日本人の猪田恭子とニルス・スバイエによるチェアDC09を手掛け、そして昨年DC10を発表。次のステージに登りつめた。サローネでは市内のギャラリーで白い段ボールを使って間仕切りと解説をしていた。
DC10 by Inoda+Sveje Design Studio