今年のサローネを賑わしたスターはルカ・ニケッド。Cassinaからはソファをデザイン。Tortonaの彫刻家Amaldo Pomodoro美術館を会場にPoltrona Frau、cappelliniなどのグループと共に展示。CassinaのショールームではAuthentic iconsと題してLCシリーズの原型となったVilla ChurchやCharlotte Perriandが1950年代にデザインしたNuageが復刻。
B&B屋外の家具はPatricia Urquiola
久しぶりにFiera会場に返り咲いたB&B Italia。屋外用の家具を中心に展示。Patricia Urquiolaの新作HUSKの屋外バージョンをはじめUrquiolaとAntonio Citterioの作品で埋め尽くされました。ショールームでは深澤直人の小型のチェアMini PapilioやラブソファのLove PapilioをはじめVincent Van DuysenのチェアTheo、Antonio CitterioのIutaなどを発表。
Molteni&Cの新旧 Ron GiladとGio Ponti
Brera地区に新しいショールームを構えたMolteni&C。今年の注目はRon Giladのフレームとガラスで構成するGrado°と巨匠Gio Pontiが手がけた1935年から50年代の作品を復刻した。またFieraの会場ではConstance GuissetのロッキングチェアSOLやArik LevyのチェアOUTLINE、Jean NouvelのテーブルLESS,LESSなど新製品も豊富でした。
Grado° by Ron Gilad
SOL by Constance Guisset
OUTLINE by Arik Levy
Ingo Maurerの炎 なぜ燃えているの?
Ingo MaurerはMoritz Waldemeyerとの共作でまるでろうそくの炎のように見えるのは薄いLED液晶パネルに映し出されている炎の映像。複数に用いたシャンデリアタイプと一本のデスクタイプ。細いヒモ状に見える部分はLEDの基盤そのものでCandle in the Wind名前の通り風が吹いて炎がそよいでいます。他にLEDの壁紙や最先端の技術の集合です。ぜひ下の写真をクリックして大きな写真でたしかめてください。
Tom Dixonの会場は国立科学技術博物館
Tom Dixonはレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館を会場に回廊部分やアトリウム、レクチャーホールを使ってデザインの展示が行われました。LUMINOCITYと題して照明の新作を展示。Tom Dixonのロゴマーク入りの照明が印象的でした。会場が科学技術博物館なので飛行機や船など観ることができ、同会場のSodaStream SourceはYves Beharがデザインを担当。
フランスのligne roset Pierre Paulinの復刻
ligne rosetではPierre PaulinがPompidou大統領のために1971年デザインしたeliseを復刻製品化した。薄いブルーをはじめフランスを感じさせる色調。エントランスにはキルティングのチェアÉléonore NaletのSerpentineは耐水性の素材で屋外での使用もできます。日本人も起用、昨年から大城健作をはじめ、今年は角田陽太のTenonなど、新人を積極的に起用している。
喜多俊之の新作 超!軽量スツール
Superstudio Più会場2FでCarbon fiber ICHIMURAと題して非常に軽量で強いカーボンファイバーとAlcantara®(合成皮革)と組み合わせた喜多俊之デザインのスツールを発表した。800g程の軽量化に成功し、強度や軽さなど、家具の新素材として実用的なデザイン。スタッキングも可能でカラーも豊富です。
nendoの個展はヴィスコンティ宮殿
今年もっとも活躍した日本人と言えばnendoの佐藤オオキさんであろう。ELLE DECOのEDIDA DESIGNER OF THE YEARを受賞。Saloneでは17カ所にも及ぶ展示を展開。中でもヴィスコンティ宮殿を会場にしたTrial & Errorと題した展示では幾何学的なトリックを用いたthin back lineをはじめ5つの家具シリーズと1%productsの新作アイテムを一堂に集めた。