Cassinaのアート・ディレクターPatricia Urquiolaの手腕全快!

今月はMilano Salone、Milano Design Week 2023の特集。
Cassinaショールームでは、Antonio Citterio、Gaetano Pesce、Patricia Urquiolaなどの著名な作家と、Barber & Osgerby、Davide Oldani、Ico & Luisa Parisiなどの新しい作家を組み合わせた、豊かで革新的なコレクションを発表。 2024 年の照明コレクションの発売を予定してCharles & Ray Eamesの作品も加わった。I MAESTRI COLLECTIONは50 周年を迎え別会場にてEchoes: 50 years of iMaestriと題してPalazzo Broggiの真っ赤な空間に近代建築の巨匠たちが創りだした家具が展示された。


Chais by Edward Barber & Jay Osgerby


Moncloud by Patricia Urquiola

師匠と弟子のコラボレーション 注目の日本人デザイナー大城健作

B&B Italiaでは左側はPiero Lissoniデザインの基本のソファと5角形のソファの組み合わせで自由なスタイルが創れるDamboo Sofa Systemと木の素材感を最大に高めたEryt Armchairが展示。右側にはEdward Barber & Jay Osgerbyデザインの彫刻的なフォルムのTortello Sofa。なんと両方のソファの前には両方のデザイナーの弟子であったイタリア在住日本人デザイナーの大城健作による2つの正方形を45°で組み合わせたLemante Small tablesが展示されていた。他にはMonica Armani の椅子が印象的でした。


Damboo Sofa by Piero Lissoni
Lemante Small tables by Kensaku Oshiro


Tortello Sofa by Edward Barber & Jay Osgerby ,
Lemante Small tables by Kensaku Oshiro


Flair O’ Couture by Monica Armani

Jasper Morrisonが究極にシンプルを極めたZampa Armchair

1978年に北イタリア出身のMATTIAZZI兄弟が創業した木製家具のメーカーMATTIAZZI。今年はJasper MorrisonデザインのZAMPAシリーズのアームチェアがお目見え。最初はスツールに始まり、その形は非常にシンプルで本質的なものを実現することに集中することができ完成。1年後に椅子ができ、2023年はアームチェアがファミリーに参加しました。もし最初にアームチェアをデザインしていたなら、この形にはならなかったとJasper Morrisonは語っています。シンプルを極めるアームチェアの形。


Zampa Armchair by Jasper Morrison

ミラノでmoooiワールドを体感 新作は巨大なロープの椅子

オランダのmoooiはSalone dei Tessutiにて会場で調合して購入できる香水EveryHumanやLG電子とのコラボレーションもまじえmoooiの世界感を創り出していた。新作はNika ZupanicデザインのKnitty Lounge Chair巨大な船のロープを思わせる特大の「糸」で作られたソファ。15色から選べるダイヤモンドパターンのキルティングを施したニット生地によって強化されてます。比類のない感触を提供。スケール感と柔らかさは座る人に究極のリラクゼーションをもたらします。


Knitty Lounge Chair by Nika Zupanic

秘密の広大な庭園で本物の屋外用家具に座ってくつろぐ

ドイツの屋外用家具メーカーDEDONではGarden Senatoという秘密の広大な庭園を使って商品を展示。庭にはBarコーナーもあり、illyの缶コーヒーがグラスに注いで振る舞われてました。新作DAYDREAMはオリジナルで活気に満ちた魅力的な純粋な DEDON DNA であり、屋内または屋外のあらゆる環境に個性を加えます。波打つライン、ウィーンの杖の織りパターン、そしてゆったりとしたプロポーションを備えた四柱式天蓋付きデイベッドは夢のリラックスした空間を演出します。


DAYDREAM by Richard Frinier


illy

nendo × Daniel Arsham「壊される」未来×「壊す」過去

佐藤オオキnendoとニューヨークを拠点に活動するアーティスト Daniel Arshamとのコラボレーション。Milano Design Weekにて「Break to Make」を発表しました。「壊す」から生み出すアーティストと、「壊される」を意識して生み出すデザイナーが協業した「Break to Make」。 現代のものを「過去」のもののように表現するアーティストと「未来」を予測しながら現代のものを表現するデザイナーの、両者の視線の重なり合いから新たなアイデアや価値観が生まれる可能性を提起。


Break to Make by nendo x Daniel Arsham

競技場だった会場La Pelotaにて職人技と素材を展示HERMÈS

ミニマルな照明には吹きガラス、シンプルで洗練された椅子には伝統的な綴れ織り、線で構成された極めてグラフィカルなモチーフのラグには手刺繍…HERMÈSの職人技は、卓越した要素として形になります。ブロンズ、ガラス、木、レザーは、素材の本来の持ち味を生かして、組み合わされます。これは、HERMÈSの有機的な素材へのこだわりの姿勢を示すものです。落ち着きのある色は、メゾンが大切にしてきたスタイルを表現しています。


HERMÈS at La Pelota

Palazzo Citterioで開催されたDior × STARCKのMiss Dior

Christian Diorがこよなく愛したルイ16世スタイルを象徴する「メダリオンチェア」の再解釈であるPhilippe Starckがデザインした椅子「Miss Dior」。今年は昨年に続きこの椅子のインスタレーションと新作のラウンジチェアが登場!リサイクル可能なアルミニウムで作られており、ポリッシュまたはサテン仕上げのブラッククロム、ピンクコッパー、ゴールドなどの色調で展開。インスタレーションでは「Miss Dior」が複数天井から吊られて円柱の壁には映像が流されそれに合わせて椅子が上下する。


Monsieur Dior by Philippe Starck