生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―

12月17日から3月2日まで京都国立近代美術館@momakyoto において「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」が開催されます。京都を拠点に活躍した黒田辰秋は昭和45(1970)年には木工芸の分野において初めてとなる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された日本を代表する木漆工芸家です。その制作は、当時一般的であった分業制に疑問を持ち、図案制作、素地作りから加飾までを一貫して自身で行うもので、実用性と装飾性、素材の特性を一体化させたところに独自の創作世界を切り開きました。本展は、黒田の生誕120年を記念して開催するもので、初期から晩年までの代表作を通じて日本工芸史に確かな足跡を残した作家の生涯を紹介いたします。飛驒産業が手掛けた新宮殿の椅子も展示されます。

 
朱溜栗小椅子/朱漆三面鏡 by Tatsuaki Kuroda
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