B&B ITALIAはパトレシア・ウルキオラ
今月はミラノサローネ特集。まずはB&B ITALIAからスペイン出身のこの女性デザイナーパトレシアウルキオラのデザインのBend Sofa。生き物のように、太い部分、狭い部分が入り交じる3D曲線でソファの「張り」を実現する技術はさすがB&Bデジタル画面上で何度も検討されたそうです。ステッチと張地の色のコンビネーションも綺麗。
人気の耐えない深澤直人の新作
曲木のTHONETの新作は深澤直人氏デザインのチェア。昨年発表のエクステンションテーブルに続き、アームチェアとチェアがお目見え。最も典型的なトーネットの材料を使用した木製の椅子。フレームに快適な背もたれと座が心地よく人間工学的に形成されている。どこか懐かしい感じのする、ゆったりとした座り心地の椅子です。
nendoのデザインしたイスが全集合!
サローネでは毎年nendoの活躍には注目。今年は中庭のあるギャラリー“Galleria Antonia Jannone”にて個展「chair garden」を開催。スツールに背が生えてチェアになり、アームが生えてアームチェアにと育っていく植物に例え、家具を指先くらいのミニチュアを作り、自然発生的に「生成される家具」を中庭までも含めインスタレーション。
THE “WELCOMEBLACK 2010” ISSUE
今年のカルテルはブラック一色。スタルク、リッソーニ、ラビアーニベリーニ、ウリキオラ、吉岡徳仁、nendoとスターが勢揃い。それぞれ作品が黒をベースに展開。パトレシア・ウルキオラのチェアはどこか昔のウインザーチェアに接合部分に六角形のアクセントを加えたような不思議な椅子。吉岡徳仁の透明の椅子は中央トップに展示。
コカコーラとのコラボNAVY CHAIR
最近のサローネでは他の業種のコラボレーションが多く見かける。emeco社では111個の再生プラスチックPETボトル(約60%が再利用素材)を使った新しいネイビー・チェアが登場。カラーはもちろんコカコーラの赤色。しかも展示は1トンもの氷の中に閉じ込められた椅子の状態でTORTONAの会場入口でシンボル的に注目を集めていた。
DEDONの屋外家具スタルクワールド
屋外家具メーカーDEDONは今年もTORTONAの庭のある会場で新作を発表。フィリップ・スタルクを起用してスタッキングチェアをはじめゆりかごや照明などトータルに展示。またスタルクらしくプロモーションのビデオではマレリン・モンロー風の女性に座らせたり、古いブラウン管のテレビをディスプレーに使って楽しめる空間でした。
奇跡の生還!火山の噴火にも負けず
今年のミラノサローネは後半アイルランドの噴火のため帰りの飛行機が飛ばず、帰国できない人が多かったが大阪府家具連合会のメンバーの旅行は無事帰国。サローネといえば流行色は黄緑。エコをモチーフにした商品が多かった。Yチェアでも木部に黄緑色を塗装した新色のものがお目見え。案内の冊子も緑。
世界にも目を向けたカリモクの新作
Fiera会場でもsozo_commのブースでマルニ、ヤマカワラタンと共に展示をしていたカリモク
今年は街中でもギャラリーにてインスタレーション形式による「KARIMOKU NEW STANDARD」新しい方向性をアピールしました。極細の糸で編んだ木の抜け殻のようなオブジェクトで構成。デザインも手掛ける柳原照弘氏が 会場構成を担当。