チャールズ・レニー・マッキントッシュ(1868-1928)はスコットランド・グラスゴー生まれ。アーツ&クラフツ運動の推進者でアール・ヌーヴォーの提唱者の一人。グラスゴー美術学校の夜間部でデザインとアートを学ぶ。後に妻となるマーガレット・マクドナルド、妹のフランセス・マクドナルド、ハーバード・マックニーと運命的に出会う。4人「The Four」はグラスゴー・スタイルの展覧会を開きウィーン分離派に影響を与えた。
Hill House by Charles Rennie Mackintosh
フランク・ロイド・ライト(1867-1959)はアメリカ・ウィスコンシン州生まれ。大学中退後シカゴに移り住む。設計事務所に勤め、建築家としての道をスタート。1893年に独立。1905年に初来日し、1912年から日本の帝国ホテル建設にも参加。「デザインとは、自然の要素を純粋に幾何学的な表現手段によって抽象することである」一貫して自然と建築の共存を提唱し、有機的建築を数多く設計。
Midway by Frank Lloyd Wright
ヨーゼフ・ホフマン(1870-1956)はチェコ・ブルトニツェの生まれ。ブリュンの国王工芸学院に学び、ウィーンの美術工芸学院の教授職、オーストリア工作連盟の議長、コロマン・モーザーと共にウィーン工房を設立、芸術上の指導者として活躍した。プルカースドルフのサナトリウム、ブリュッセルのストックレー邸など建築物や家具、照明、装身具など幅広い分野でデザインを残した。
HausKoller by Josef Franz Maria Hoffmann
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969)はドイツ・アーヘン石工職人の息子として生まれる。家具デザイナーのブルーノパウルや建築家ベーレンスのもとで設計を学ぶ。1921年、全面ガラス張りの「フリードリヒ街オフィスビル」構想案を発表。1929年バルセロナ万博ドイツ・パビリオンを手掛ける。その建築に合わせ細部にわたる完璧さと技術を要するバルセロナ・チェア/スツールを製作。
MR10 by Mies van der Rohe
ミヒャエル・トーネット(1796-1871)はドイツ・ボッパルトでなめし革業の家に生まれた。建具職人の下で修行した後、1819年に家具職人として独立し工房を構えた。薄い木板同士を接着した積層材を曲げることで家具を作り出そうと試みる。最初の転機は1836年に発表されたBoppard Chairであった。木を蒸して柔らかくしてから曲げる曲木の技法を発明し、これを工場で大量生産した。代表的な曲木椅子は『14』で、19世紀に約5000万脚が生産された。
No.14 by Michael Thonet