「Catasta」は、ミケーレ・デ・ルッキ氏とAMDL CIRCLEによって設計され、昭和木材株式会社が板材を提供し、カンディハウスが製作・設置した木造インスタレーションです。本年4月にイタリア、ミラノ・フォーリサローネで開催されたインスタレーションの発展形として、この度旭川展のためにデザイン・制作されました。Catastaとは、「木材の積み重ね」を意味しますが、ミケーレ氏は「Catastaという言葉自体が詩」と表現しています。単なる木材の“積み”ではなく、自然とのつながり、音や形、感触、匂いまで呼び起こす一連のイメージが含まれています。視覚的な構造物であると同時に、感覚や記憶を呼び覚ます詩的な空間となります。インスタレーションは接着剤を使用しない移設可能な設計で、木材を縦横に積み重ね、間に「距離」と「空隙」を組み込みながら構成しています。高さ3mと迫力のある建造物でありながら、木の重なりが光と影を織りなし、まるで森の中で木々を積み上げたような印象があります。


