今回はミラノサローネの速報をお届けします。まずはカッシーナから、巨匠シリーズのコルビジェに続き、今年はジオ・ポンティの指一本で持ちあげれる軽量椅子、スーパーレジェーラのカラーバリエーションを発表。ショールームでは巨匠シリーズのオンパレード喜多俊之さんのウィンクソファなども黒ベースにカラフルな色が登場。
Patricia Urquiola and Antonio Citterio
B&B Itariaでは今年もパトレシア・ウルキオラが登場。木製の脚にプラスティックのベースで取り外しのできるクッションのパーソナルチェア。撮影時には本人も来店し、イタリア取材陣にまぎれてちゃっかり撮影しちゃいました。アントニオ・チッテリオの新作は折りたたみのできる古典的なデザインのチェア。チッテリオワールドの全開。
アウトドアの提案 Konstantin Grcic
今年のvitraの展示は去年と同様に1部屋の空間をvitraの商品を中心にコーディネートする手法でカラーの組み合わせなど美しい展示でした。新作はコンスタンチン・グルチッチの屋外で使えるパーソナルチェア。パイプのフレームとファブリックのシートをうまくカラーコーディネートした一品。ありそうでなかった新鮮なデザインに拍手。
Piero Lissoniらしいスッキリとしたチェア
今年のフィエラ会場で最も注目を集めていたのがKartell。ネオンサインを起用してアメリカの華やかなミュージカルのステージのような展示。新作ではピエーロ・リッソーニのAUDREY SOFT。アルミニウムフレームで新素材の使用を導入するKartellの技術が美しいデザインのフォルムを作り上げ、得意とするカラーバリエーションも魅力です。
霧の中のチェアに吉岡徳仁が座って
morosoではブレラのショールームにて吉岡徳仁氏の新作MOON によるインスタレーションが開催された。MOONは月の光と影の美しさにインスパイアーされたチェアです。会場では霧が焚かれバリエーションの異なるMOON チェアをランダムに配置。霧の中を進んでいくとチェアの形を個々に意識できるように展示。取材時には本人が座っていた。
日本でも同時発売、喜多俊之のソファ
MERITALIAと言えばガエタノ・ ペッシェのアバンギャルドなイメージが印象的だが、もう一つのノーマルなデザインラインとして喜多俊之氏のソファシリーズがある。今年の新作のTANGOは漫画のキャラクターのように愛らしいパーソナルソファ。脚の先はまるで靴を履いているかのようなデザインで床なども傷つけないように心がけている。
スタイリッシュな木と樹脂のチェア
今年DePadovaには珍しく軽快なチェアがメインに展示。脚は木製で後脚の上部が少し続き、残り上部の背と座とアームは樹脂でできています。カラーバリエーションも樹脂の特性を生かしたマットなカラフルなもの。公共のレストランなどに最適な商品として期待できそうです。
Fritz Hansenの新たな挑戦とは
フリッツ・ハンセンでは古典的なヒット商品を持ちながら、新人デザイナーを発掘して新しいプロダクトを世に出そうと努力している。今年の新作ソファも過去のスワンチェアにも匹敵できるようにと同じ張り布、同じカラーで2脚をセットでコーディネートして展示されてました。FAVNのdesignはJaime Hayón。