La Triennale di Milano Design Museum

前回に引き続きミラノサローネの速報をお届けします。Triennale デザイン美術館では近未来的なデザイナーKarim Rashidの個展が開催。雑貨や食器、時計、家具、インテリアなどKarimワールドが展開していた。台湾のデザインYii(nendoが会場デザイン)や日本のmaruniも展示。ドアノブのOlivariではデザイナーの写真と歴史やプロダクトを紹介。

溶けたあめ玉のようなedraのチェア

アバンギャルドなデザインが印象的なedraは日本人デザイナー梅田正徳が手掛けたRose Chairでも有名。近年ではCampana兄弟のデザインも多く挑発的で独創的なメーカー。 今年の新作はJacopo FogginiのデザインのAlice。樹脂が溶け出したような感触にカラフルな色で光のあたり具合で輝きます。ランダムに切った木の扉のボードも印象的。

仮面舞踏会からはじまったdriade

driade storeでは昨年発表された仮面のような椅子NEMOに因んで来場者に仮面を配ってパーティからはじまった。新作は高級ホテルMonceauのためにデザインされたスタルクのLOU READ。ウルキオラは有名な籐のチェアPAVO REALの屋外用を発表。アルミとプラスティックのひもで編んで外でも使える仕様。シックなベース色+アクセント色。



LOU READ Design by Philippe Starck with Eugeni Quitllet

PAVO REAL OUTDOOR Design by Patricia Urquiola

nendoのまるで木のような樹脂の天板

昨年同様Galleria Antonia Jannoneでは「textured transparencies」と題してnendoの巡回展が開催されていた。材料に半透明の樹脂を使ったテーブル。弾力性のある樹脂の表面には柾目の木の模様が彫り込まれ幅10cmほどの板を寄せて作られた集成材の天板ではあるが、なぜか樹脂で半透明な不思議なテーブル。まさしくnendoマジックである。

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Photo by 藤谷鉄也

ligne roset今年もBouroullecのsofa

ligne rosetのRonan & Erwan BouroullecがデザインしたPloumは比較的座の低いソファです。弾力性のある柔らかいファブリックに覆われたシートはリラックスして休息するのに適した、座る人を歓迎しているようなデザイン。「果物の熟して、なまめかしい切れのような感じに描写しました」と語るBouroullec兄弟。クロワッサンのように包み込みます。

Photo by 藤谷鉄也

Sawaya & Moroniの新作Zaha-HadidのZ-Chair

Sawaya & Moroniの新作は女性建築家Zaha HadidがデザインしたチェアZ-Chair。ジグザグの延長から生まれた有機的なフレームは切れることなく一つに繋がり、磨かれたステンレスに写る金属感も鋭くてクール。ショールームでは1Fの真っ白なメインステージで展示。壁面はミラーで反対側を写し、時より青、緑、赤と光を変化させながらのプレゼンテーション。

巨匠デザイナーがペンキ屋さんに!

Flosのブースではスタルクをはじめ巨匠のデザイナーがペンキ屋さんに扮しているポスターが、展示スペックはペンキ跡。高さ2mもあるフロアランプChrysalisは天井に花の模様を映し出すのが綺麗。テーブルランプReflect299は有機的な彫刻と定義され、中央の光源から不思議な光を放ちます。

Chrysalis Design by Marcel Wanders

Reflect299 Design by Philippe Starck

BACCARAT HIGHLIGHTS

今年のBaccaratは有名デザイナーによるシャンデリアの数々。中でもPhillppe StarckのMARIE COQUIN。シャンデリアの上に傘を被せた遊び心タップリの作品。日本からは京都の和紙デザイナーで有名な堀木エリ子が参加。Baccaratのクリスタルと和紙との融合したシャンデリアSORA。他にMichele De Lucchiも参加。


MARIE COQUIN Design by Philippe Starck


SORA Design by Eriko Horiki