今月は日本市場で成功したソファの特集です。
1962年、初めての自社製品として開発されたカリモクの椅子の第1号。時代に合わせて内部構造の改良を加えながら、50年以上も変わらないデザインで愛され続けています。組み立て式で消耗パーツの交換が可能。大人2人がゆったりと座れるシートサイズながら、幅は133cmとお部屋にコンパクトに収まります。ナガオカケンメイ氏のセレクトで新たな価値観を見出し、低価格でレトロ感の味わえるソファとして限定店のみで売られている。
天童木工が初めて採用した外国人デザイナー
北欧を代表するスウェーデンの家具デザイナーBruno Mathssonが1974年に日本に初めて訪れ、畳と日本人の体型に合う椅子をデザインするため、山形の天童木工で制作に取り組みます。畳にキズがつかないようにソリのような形状の床摺り構造を取り入れ、成形合板によって細いフレームにもかかわらず、強度と驚異的な軽量化を実現することができたのです。完成したMathsson Seriesは、40年以上の時を経た今も、愛され続けています。
日本フクラのこだわりの結晶、EMDENはドイツのデザイン
HUKLAはドイツの家具づくりのフィロソフィーとイノアック社のウレタン加工技術の出会いが1975 年に生んだ国産ソファ第1号EMDEN。いまも多くの人に愛されるソファは、フクラのモノづくりの原点であり、こだわりを象徴するモデルです。見た目にも心地よいタフティングを施したバケットタイプの座面が、体をしっかりと支えて、安定した座り心地を実現しました。耐久性に優れ、アーム部分でのジョイントも可能にした独自の設計が、長く愛される理由です。
Cassinaを代表する コルビジェのLC2
Cassina代表するLe CorbusierのLC2。最小の構成で最大の快適性を実現することを目的としてデザインされたソファ、通称“グランコンフォール”。スティールパイプのフレームに背、座、アームのクッションを落とし込んでいくという簡単な構造ながら、永く愛され続けている名作です。クッションにはフェザーパッティング仕様を追加し、より快適な座り心地を追求。張り込み素材にもこだわり、新しく上質で柔らかな触り心地の革が加えられました。改良により五感に訴えかけるソファ。
arflexと言えばマレンコ 日本人の生活にフィット
1971年の発売以来、今も変わらず愛されるソファ、arflexのMARENCO。イタリアの巨匠Mario Marencoが、一瞬のうちに描いたスケッチから生まれたと言われています。暖かく、かつ無駄のない個性的なフォルムが日本人の美意識をとらえ、どの時代にあっても熱く支持されてきました。座り心地や耐久性、メンテナンス性を追求し続け、100回以上の仕様改良を実施。堅牢な構造と、カバーリング方法により「長く使える」という信頼 がロングセラー。
ligne rosetのヒット作 ロータイプのソファ TOGO
Herman Miller Nelson Marshmallow Sofa
Herman MillerのMarshmallow SofaはGeorge Nelsonが若手デザイナー・Irving Harperと共にデザインしたミッドセンチュリーの傑作。1956年に発売。マシュマロに見立てた18個のクッションが宙に浮いているように見えるデザイン。遊び心のある、ドラマチックな存在感を主張し、遊び心のある楽しいデザイン。思わず微笑まずにはいられません。ポップな外見ですが、座り心地も非常に快適です。関わらず、座り心地はとても快適。クッションだけの交換も可能。
INTERIOR RETROが コンセプト、IDÉEのソファ
伝統的な家具の形状を崩さず、ありそうでなかった家具の制作を目指した、IDÉEの「PAYZAN」シリーズのDRESS SOFA。国会議事堂や公共施設のラウンジチェアやソファなども手掛ける国内家具工場にて製造されています。熟練した職人技術による背やアームの丸みが女性的な雰囲気。頑丈なフレームで、背とアームが一体となっていることで、包まれるような座り心地を実現しました。最初に作られたBASIC SOFA も有名。