今年のカルテルの会場はゴールド 一色。フィリップ・スタルクのチェア「マスターズ」などゴールド色のモデルが登場。プレスに配られるUSBメモリーまでもゴールド。新作はスタルクのUnceleシリーズやニューヨークの摩天楼の図柄をファブリックにしたMADAME、壁掛け時計やテーブル。リッソーニのチェアPiumaなど。また小物も充実。
雫のチェア復刻はアルネ・ヤコブセン
ブレラのフリッツハンセンのショールームの前から雫のアイコンが2階の窓まで続いていると思えば、新作はアルネ・ヤコブソンがラディソン・ブル・ロイヤルホテルのために1958年にデザインされたチェアの復刻版です。オリジナルに忠実なデザインでありながらもモダンなインテリアにマッチし、ファブリックやレザー張りのお求めやすい価格の「ドロップ」が誕生です。
DROP by Arne Emil Jacobsen
環境意識の強い素材で作るnendoのemeco
スタルク、グルチチに引続き今年emecoが抜擢したデザイナーは佐藤オオキのnendo。座面に環境意識の強い素材を使ったスツール「SU」。虫食いの古いオーク材、得意のアルミニューム、再生可能なポリプロピレン、そしてなんとコンクリートのお尻型に刳り抜かれた座面。フレームはシンプルな角脚にX型の貫で同じ脚の意匠でテーブルも用意されている。
SU by nendo
Aliasの新作は注目の若手デザイナー
AliasではEugeni QuitlletとPatrick Norguetによる新作チェアが登場。QuitlletのTABUは木材のフレームにアクリルガラスの背という二つの異なった素材を組み合わせたユニークな椅子です。NorguetのKAYAKは成形合板の椅子でオークのナチュラル色と染色があります。テーブルの新作AGOはAlfredo Häberliのデザインで木、ガラス、金属から出来ています。
TABU by Eugeni Quitllet
KAYAK by Patrick Norguet
シチズンの魅力をインスタレーション
トリエンナーレのデザイン美術館では「Light is Time」と題してシチズンによる時計の基盤装置である地板を8万個使用した幻想的な空間インスタレーションが美しかった。「光」と「時」の関わりを探求し、未来への挑戦を続けるシチズンの魅力を表現する。シチズンの原点となった1920年代の懐中時計や最新モデルを同時に展示しデザインの魅力をPR。
Lights is Time by DGT
MARUNI COLLECTION JASPER & NAOTO
「時代に消費されず、定番として長く愛され続ける木工家具を造りたい」をコンセプトに今年も深澤直人、ジャスパー・モリソンによるマルニコレクションの新作をフィエラ会場でお披露目。今年はソファを発表。ふくやかで包み込まれるようなソファRounsish(深澤)と木のフレームとクッションというシンプルなスタイルのソファBruno(ジャスパー)。
Roundish by NAOTO FUKASAWA
TOKYO IMAGINE Tokyo Designers Week in Milano 2014
トルトーナーで一際、注目を集めていたのが東京デザイナーズウィークのブース中でも風呂敷を有名なデザイナーがデザイン、Furoshiki Exhibition。日本食を題材にした伝統工芸の紹介。清川あさみによる和のメリーゴーランドが登場。オープニングのパーティーではお寿司や鰹節の出汁スープが振る舞われていました。